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観葉植物について– ABOUT GREEN –

観葉植物について

なぜ観葉植物を置くの?

なぜ人々は、生活の中に植物を取り入れたいと思うのでしょうか。
人間社会は近年以降、科学技術が大きく発展し、人々は多くの人工物に囲まれて日々を過ごすようになりました。人工物というのは、基本的に静的で、直線で構成されています。ただ、言うまでもありませんが、人間は大きな意味では自然の一部です。この自然の中には、静的なもの、直線的なものは一切存在しないと言われています。当然人間の身体にも、直線というものは存在しません。

つまり、直線的で静的なものは、人間にとって本能的に異物であり、緊張をもたらすものと言えるのです。逆に言えば、曲線的なもの、動的なものに接すると人間は、本能的に適度なリラックスが出来、高いパフォーマンスを発揮できるようになると言われています。その曲線的で動的なものの代表としてあげられるのが、植物という存在なのです。

古来より人間は、様々な形で生活に植物を取り入れてきました。日本では平安時代の万葉集の歌4500首のうち、実に三分の一の歌に植物が登場し、品種にすると150種が詠まれているそうです。また江戸時代には爆発的に園芸ブームが江戸で起こり、万年青(オモト)や常磐忍(トキワシノブ)などが品評会に出され、様々な園芸品種が生まれたと言われています。

最近では、「バイオフィリア」という概念をよく耳にするようになりました。これはバイオ=生命、自然+フィリア=愛好する、という造語で、要するに、人間は本能的に自然を好み繋がりを求める、という考え方です。自然の中には、形や色以外に、光や音、空気の流れなども入ってくる、総合的なものなのですが、やはりこの考え方の中にも、植物は欠かせないものになっています。このバイオフィリアの考え方を、オフィスなどの人々が働く場所に反映させようという考え方が、バイオフィリックデザインと言われるものになります。近年アメリカのアマゾン本社などで、植物がふんだんに取り入れられたのも、こういった考え方が反映されています。人間は本能的に自然を求め、その象徴が植物なのだと言えるでしょう。

観葉植物の手入れ

観葉植物を置きたいけど、スグ枯らしてします、というお悩みをよく聞きます。ここでは、観葉植物を長く楽しむためのコツを、いくつか記します。

植物選び

観葉植物に限らず、園芸植物は、全て生産農家さんが作っています。野菜と同じだと思ってもらって、間違いありません。野菜は生産者さんによって味と見た目が違うように、園芸品種も生産者さんの腕とこだわりによって、見た目と、何より植物としての強さが変わってくるのです。

それを見極めるのはなかなか難しいですが、1つ言えるのは、根っこがしっかりと付いているものを選ぶことです。植物は根が幹や葉とダイレクトに連動していますので、根が強くないと、植物は、一見元気そうに見えても、弱ってきてしまいます。幹を触ってみたら、足元がぐらついている、みたいなものは避けましょう。ただ、鉢の中で根が張りすぎていても、窮屈な状態で、根腐れの原因にもなってしまうので、注意が必要です。

慣れていくと、目の前の植物が元気かどうかはわかるものなのですが、やはり最初は難しいもの。そういう場合はやはり、信頼できるお店から買う、というのが一番です。園芸店には、それぞれバイヤーと呼ばれる、植物の買付専門の人がいて、彼ら彼女らが、問屋さんや市場、或いは直接産地の畑を回って、自分の目を頼りに、植物を買い付けに回っているのです。園芸店の品揃えの質は、彼らにかかっていると言えます。ホームセンターが悪いというわけではありませんが、やはり園芸一本でやっている専門店のほうが、植物の質は高いと言えるでしょう。あとはお店の人に色々話しかけてみて、この人は信頼できるなと感じたら、植物選びを任せてみるのも良い方法火問もいます。園芸家は誰しもこだわりをもって仕事してますから、感性が合う人と出会えたら、長くお付き合いが出来ると思います。

お水やり

さて、観葉植物を買ってきたら、早速お水やりからでしょう。観葉植物を直ぐに枯らしてしまうと悩んでいる人の中で、少なくない人がこのお水やりで失敗してしまいます。植物には、お水をたっぷり欲しがるものから、逆にお水をほとんど必要としないものまで、幅広くあります。まずは手に入れた植物の特性を、きちんと把握することがスタートです。お水をたっぷり必要なものでポピュラーなものは、フェニックス・ロベレニーやアレカヤシといったヤシ類です。でも同じヤシ類でも、セフリジやチャメドレアなどはあまり水を欲しないから、一概には言えません。サボテン類や多肉類は、もちろん水はほとんど上げる必要がありません。ただ、全くあげないとやはり枯れてしまうのでご注意を。サンセベリアなども、水は必要のない樹種になります。まずは前述通り、お店の人にしっかりと聞きましょう。

そのうえで、お水やりの失敗でまず思い浮かぶのは、潅水不足による水枯れです。よく、きちんと定期的に水はあげてたのに、、、という声を聞きます。そもそも水をあまり上げるべきではない植物、サボテンや多肉植物の場合もありますが、通常の観葉植物で、水を上げていたのに水枯れになってしまった場合、原因は、1回に上げる水の量にも関係することが多いです。表面を濡らす程度の水の量だと、鉢全体に水分が行き渡らず、一部の根が水不足で枯れてしまう、という現象が起きてしまいます。お水を上げるときはたっぷりと、できれば屋外か、洗面所などに持っていって、鉢の下から水があふれるまで上げるのが理想です。これは、鉢の中に溜まった老廃物や雑菌を、水の勢いで排出するという効果もあります。

水不足以上に、実は多くの方は、逆に水のやりすぎで失敗してしまいます。植物の根というものは、常に呼吸をしています。ですので、水が必要なのと同時に、空気も必要としています。常に土が湿っている状態だと、根が壊死を起こしてしまい、その結果、壊死した根を媒介にして、雑菌が繁殖し、土全体が雑菌だらけになって、植物を枯らしてしまうという減少が起こるのです。これを根腐れ、とい言います。鉢の下のお皿に水をためすぎていても、雑菌の温床になってしまいます。

つまり、お水やりの理想は、上げるときはたっぷりあげて、その後一回乾かして、頃合いを見てまたたっぷりお水をあげる、です。この頃合いが大事で、マメに土を指で触ったりするなどして、湿り具合を確認することが大事になってきます。

日当たり

植物にとって大事なのは、お水と光です。これも植物に寄って特性は様々で、ある程度暗い場所は平気なものもあれば、暗さに非常に弱い植物もあります。暗いところにつようものですと、コルディリネ・ストリクタや、グローカルなどがあげられます。強いと行っても、真っ暗なところでは植物は育成しません。窓のないトイレなどは、造花を飾ったほうが良いでしょう。逆に暗さに弱いものは、色々ありますが、フィカス・ベンジャミンやゲッキツ(シルクジャスミン)、カポック、エバーフレッシュなどがあげられます。大雑把なくくりですが、葉の細かいタイプの植物は、総じて暗さには弱いと言えるでしょうか。ただ注意しなくてはならないのが、葉焼けです。観葉植物は室内で楽しむことが出来るように、育成の段階である程度光を遮って育てられます。なので、直射日光を浴びると、葉焼けと呼ばれる現状が起こることがあります。これは、急に強い日光を浴びてしまい、葉の表面温度が急激に上がってしまい、茶色く変色してしまう現象です。多くの観葉植物にとって、窓際のレースカーテン越しの日光の光の具合が、ちょうど良いとされます。

風通し

観葉植物の育成にとって、意外に見逃しがちなのが風通しです。植物は基本的に自分で動きませんが、呼吸はしています。そのため、周りの空気が一切動かないと、排出した呼気をまた吸ってしまうことになり、呼吸が上手く出来なくなります。また、呼吸と同時に、蒸散といって水分も吐くのですが、これも空気の流れがない状態ですと、湿度の高い空気が植物の周りから離れず、蒸れて組織を痛めてしまい、枯れの原因の一つになってしまいます。人が移動したり、植物に触ったりする誰でも、空気の流れは発生しますので、植物の触れるという行為は、そういった効果も発揮します。最近ではサーキュレーターなどを活用して、室内に空気の循環を作るというやり方も、知られるようになりました。見逃しがちですが、空気の流れを作ることは、植物にとって大事なことなので、ご注意ください。

肥料

観葉植物は比較的、肥料が少なくても育つものが多くあります。ただ全く必要がないというわけではなく、長く楽しむためには、適度な肥料やり(施肥)を心がけましょう。まずは市販されている観葉植物用の化成肥料を、年に2回〜4回程度あげてください。固形の粒状のものを、土の表面に置くタイプが多いです。注意してほしいのが、植物が弱ってきてから、急に慌てて、適量を超えた肥料をあげてしまうことです。植物にとって肥料は、種類と量によっては刺激が強すぎて、植物を傷める原因になることもあります。よく弱っている植物に、プラグ式の液肥を指す、みたいな光景が見られますが、場合によってはトドメを刺している場合もあることを覚えておきましょう。

病害虫予防

観葉植物を育てていて一番困るのが、害虫が出てしまった場合です。オルトランなどの薬はありますが、どれだけ予防しても、100%発生しない方法というものはありません。病気で言えばうどんこ病やすす病。害虫で言えば、ハダニやワタムシなどが代表的です。発生してしまってからの処置は様々ですが、予防という点で言いますと、一番大事なのは、植物の状態を良好に保つことにななります。植物は本来、病気や害虫を遠ざける物質を出しています。人間で言えば免疫機構のようなものでしょうか。人間でもそうであるように、元気がなくなってしまいますと、抵抗力が弱まって、病気になってしまいます。植物を病気や害虫から守るには、適切な環境を用意し、適度なお世話で植物を生き生きとさせるのが、何よりの予防となります。

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